お話が活字となりました

 昨日の朝、富山県から静岡県へと帰るときに、全線開通したばかりの東海北陸道を利用しました。真新しい道路、12Kmもあるトンネルもきれいで、なんと言いますか、買ったばかりの運動靴を初めて履いて歩くときのようなワクワクとした気分かな。

 でも、静岡県まですべて高速道路を利用すると高いし、ちょっと寄り道モードスイッチONとばかりに飛騨清見インターで降りて、一般道で長野県の中央高速道路、松本インターに向かうことにしました。

Sany0045  まぁ、ETCゲートを抜けて、拡がる山、そして山……、初めての地、土地勘のまったくない、地図にも載っていない(古い地図なんです。)、もちろん、カーナビゲーションからも突き放されたようで、一抹の疑問がふっと浮かびました。

『ここはどこなんだろうか?』と。何度か車で通過すると、こっちに向かえばいいんだなって感覚が生じるのですが、まだ空白の地図状態。とりあえず、看板にでている高山市街に向かいました。

高山市内に入ると、『古い街並み』って案内看板が見えてきたので、ちょっと寄り道してきました。

きれいな川、朝市、古い街並み、情緒があって良かったです。(かなり暑かったですけどね)

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 そして高山市街を抜けると、やはり山、山ばかりでした。

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 そうだ、個人的なんですけど、うれしいお知らせがあります。

 今年の初め(メキシコ出張直前)、日本文学館さんから声を掛けていただき、たくさんの方々とのオムニバス形式の出版企画へと、『おいしいごはん』ってお話で参加させていただきました。

日本文学館さんの作家養成企画、ノベル倶楽部への参加はお断りしたのですが、それでも心良く声をかけていただけるようになり、活字にしていただいたこと、ほんとうに感謝いたします。

今月発売したばかりなんですけど、アマゾンやセブンイレブンなどで購入できるようです。

Kanasikute

e-hon ネットワーク

セブンイレブン

楽天ブックス

 いろんな方々の描く作品、ちょっと照れながらもオススメです(^^;)。 と言いますか購入していただけるとうれしいです。

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きれいな川

久しぶりのお休み、きれいな川を見に行ってきました。のどかな雰囲気、ですがときおり、空気を切り裂くような凄まじい鳥の鳴き声?にどっきりしましたが…… 残念ながらその鳴き声、収録はできませんでした。

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南国食堂

 もう、今日は帰ろう。
 机の上、開いたままのノートパソコン、ディスプレーの両サイドへとびっしりと貼られた付箋のメモが、ぼくにリクエストをしている。
『もっと働きなさい』と。
ぼくの所属するワンフロアの事務スペース、午後八時過ぎまでは昼間と変わらず、多くの仲間が働き活気に満ちている。
でも夜が深くなるにつれ、蛍光灯が徐々に消されて、オセロゲームの黒が優位になるかのように、夜がぼくの廻りをを包囲する。地球は二十四時間休むことなく廻り、日付変更線は、はるか高い空の上を通り過ぎて、ぼくだけが机の前、そんな気分だ。
 まぁ、そんなことを言っても状況はなんら変わらない。机の上を片づけながら、ノートパソコンへとリクエストのお返しとばかりに『インターネットエキスプローラー』を起動、そして『お気に入り』をクリック。
わかりますよね。今のあなたと同じところ、『超短編小説会』をクリック。
この広い世界に張りめぐらされた電子網、人々が電子交差点を行き交い、思考の光と影を感じながら、つかの間の空想旅行。そして、このサイトにおける企画のひとつ、同じタイトルで、さまざまな立場の方々が書く超短編小説がぼくのお気に入り。
毎月参加しているぼくは今月の宿題、『南国食堂』について、思考迷路の扉をノックすることとなる。

 『南国食堂』、第一の設定は昭和三十年代の沖縄、まだ日本に復帰しておらず米国の管理下に置かれ、不良米兵の蛮行や時代のフラストレーションなのか幼い子や女性が犠牲となる犯罪が横行、そのような激動の時代、セピアに染められた米軍カテナ基地からはじまる。
薄茶色の壁へと色あせた基地の映像が投影されたかと思うと、徐々にカラフルな色を取り戻しはじめ、緑草生い茂る基地沿いの国道がまっすぐ延びて、青空と交差するところに小さな点を見つける。
クローズアップ。
ひっそりと佇み、風化しはじめたような白壁が目立つ平屋の建物、そこが最初の舞台、『南国食堂』だ。
さて、食堂で働く人の設定はどうするべきか。ここは趣向を変えてロシア人と日本人のハーフの女性、年齢は初老、とても元気だ。
右の瞳はブラック、左の瞳はブルーライアット。見つめられると、青空にすいこまれそうなくらいきれいな瞳。すらりと伸びた体形は和食のおかげだろうか。銀色のきれいな髪はタオルで隠している。小琉球(台湾)出身のやせた男性と恋をし、実らせた。そして、今は亡き父と母から受け継いだ食堂を営んでいる。そんな女性を主人公にしよう。
 妙齢の彼女は無国籍、東京から来たさまざまな問題を調査している政府関係者への対応、はりつめた想いから解き放たれて、つかの間の沈黙へと身を預ける。相変わらずご主人は何も言わず、黙々と後片づけをしている。
お皿を重ねるときには陶器の透きとおる音、水道の蛇口を開くと水流が自由を求めはじける音、どこか遠くから、母とはぐれた犬が泣いている。ゆるりと流れる時間の川に小さな船を浮かべ、心地よく流されていく。
唐突に彼女は、父と母の出会いについて、ロシア語混じりのつたない日本語で話すきれいな母、モノクロニクルの映像を想い浮かべながら、はるか北にあるであろう凍土、見たことのないシベリアの街へと想いをはせる。

 時代をさかのぼること、明治三十九年の暮れ、日露戦争を敗北に屈した帝政ロシア。その屈辱も最果ての北の大地、チタの駅舎には届かない。
キツネが氷で家をつくり住んでいそうなくらい冷たい北風。ウクライナの南方結社が起草した憲法、ルースカヤ・プラウダでさえ、冷たい北風に悲鳴を上げている。
新暦よりも遅いロシア暦でのクリスマス。チタの駅舎にはギリシャ正教会の鐘が鳴り響き、賛美歌のオルガンの音が家路を急ぐ人の波へと溶けてゆく。そして、満州側から汽笛を響かせながら、列車がチタ駅へとすべり込んできた。
列車、最後方の貨車は客車と異なる様相、扉と言うべき入り口にはX字形に板が打ちつけられており、仄暗い箱と化していた。
極北の流刑地、イルクーツクへと送り込まれる囚人たちが押し込められている。その中に日本人である男性が一人、妙齢の彼女の父、谷崎克也が息を潜めいていた。
日露戦争、義勇軍として参戦した谷崎克也は、英雄の名をほしいままにしていた。やがて戦争が終わり、強制解散を命じられたとき、何人かの血の気の多い仲間とともに動乱さめやらぬ極東の大陸へと飛び出し、日本国籍を捨てて馬賊となった。ロシアから中国へと連なる国境の山岳地帯で、ロシア政府から中国の哈爾浜(ハルビン)銀行へと送られる巨額の極東管理資金を載せた現金輸送列車を襲撃、機関銃掃射を浴びて、彼以外の仲間はすべて死んだ。そして彼はとらわれの身、極北の流刑地、イルクーツクへと送り込まれることとなる。
この街、チタの駅舎からイルクーツクまでは列車で五日間、ただ、ひたすら白い雪原を駈け抜けていくだけだ。脱走すなわち途中下車、それは死へと結びつく。それでも彼女の父は、南方に位置する日本の大地をめざし、脱走を画策する。
 彼女の母、ナスターシャは怪僧ラスプーチンの邪気があふれるロシア宮廷にて、美ぼうへの嫉妬なのか身に覚えのない罪へと落とし込まれて、弁解の余地のないまま、極北の流刑地へと送還が決まった。その場所の名は、イルクーツク。
この時代のエネルギーは、多くの人々の運命を魔宮の迷路へと誘う。そして気まぐれなのか、ときおり運命の赤い糸を放り投げては、それを拾い上げた二人、谷崎克也とナスターシャへと運命のいたずらをそっと仕掛ける。
 イルクーツクに列車がたどりつくと、囚人たちは地上に降りることを許された。地の果てまで続く雪原、ひっそりとたたずむ土民の家とロシア政府の役所が白い太陽光にゆれている。
谷崎克也は、白くよどんだ見えない明日を必死に追い求めながら、視界にナスターシャの姿を捕らえた。
視界から侵入した恋の炎は、彼の体内を発熱しながら駆けめぐり、容赦ない欲望さえも恋へと変換させて、極北の大地を溶かす勢いで、二人を強く交差させていく。
それから、二人は強く手を結びながら脱走を試みる。動乱のアジア大陸をさまよいながら、恋の逃避行、二人だけの南下がはじまる。統制された軍隊の靴音が鳴り響く昭和初期、沖縄までたどりつき、粗末なバラックでつくりあげた『南国食堂』を開業、人々の生活へと目立たぬよう身を潜め、生活の糧とした。そして神さまからの贈りもの、天使のような子どもを授かった。
さまざまな欲望をのせた列車が時代を駆けめぐり、世界を巻き込んだ争いのなかで、好奇の目や迫害めいた現実に直面しても、谷崎克也とナスターシャは、ひそやかに幸せを感じる人生を歩いた。

 回想シーンの映像が徐々に薄くなり、いつもの活気あふれる南国食堂、古びた店内の映像が鮮やかな色彩をおびて、現実世界として入れ替わる。
「そろそろ店を閉めようか」
彼女の夫は手書きの大きい看板、『南国食堂』と書かれた看板を店の外へと取りに行く。そのやせた夫の背中を見つめながら、たいせつな幸せを見つめながら、母の口癖をそっとつぶやく。
「わたしの幸せは、わたしが決めるの」

 しんとした事務スペースへと着信メロディ『ラ・カンパネラ』が流れはじめた。ぼくのたいせつな妻からの着信だ。
「仕事はおしまい。直ちに帰還せよ、なんてね。わたしはもう、寝ちゃうからね。冷蔵庫に料理をラップして入れてあるから、電子レンジでチンして食べて」
「了解! 現在位置は木星、ジュピターからの周回軌道を外れ、じゃなくてっと、会社から帰ります」
 ぼくは、ぼくらの南国食堂、月明かりに照らされた家路を、ちょっと慌てながらも踏み外さぬように、歩きはじめる。

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いつもたいへんお世話になっている『超短編小説会』、同タイトル企画への投稿です。それと、今月末から北米へと行きますので、仕事以外でもより刺激を吸収していき、お話の幅を拡げたいと思います。

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七月になりました

うわぁっと、先月はほどんと更新していないなぁと反省しています。でもお仕事がピークで、あと一週間ぐらいで落ち着きそうなので、そのあと、たっぷりお休みモード突入を画策してます。

中国から来ているエンジニアの方と先週あたりから一緒に仕事をしているのですが、とてもエネルギッシュで、よく午前零時のボーダーラインを越えています。もう帰ろうよって言っても、まぁ、よく頑張るので、ぼくも巻き添えで頑張る、なんて感じでしょうか。

だからでしょうか。最近の口癖は『無問題(モウマンタイ)』 問題はありませんよって意味です。

今年はなんとしてでも、海に飛び込みます。まだ再来週では冷たいかなぁ。いえいえ躊躇はなりません(^^;)。どこまでも青い空、海へと全力疾走で飛び込むことをめざして、(小声で)残業かぁ、うぅ、せつない(笑)。

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ぐるりのこと。

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予告編しか見ていないのですが、絶対に見たい映画であります。

1990年初頭、信じられない社会事件を背景にしながら、時代を生きる夫婦の十年を描いた作品です。6月7日土曜日からの公開、初日の舞台挨拶を銀座に見に行きたいのですが、予定が取れません。うぅっ! 残念です。

世界に誇れる日本映画の予感がします。早く見たいなぁ。

http://www.gururinokoto.jp/intro/index.html

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山と川

以前、雪景色ってビデオを撮影したところなんですけど、近くを通過したので初夏の感じもいいかなぁと思い撮影しました。だぁれもいなくて、鳥の鳴き声だけが聞こえます。なんだか人類が滅亡して、ただ一人生き残った気分になりました。連れにメールしたのですが、きれいだけど行きたくないなぁと言っていました。価値観の相違ってことですね(^^;)。

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空飛ぶ水族館

 今はふたりきり、川沿いの小高い遊歩道を一台の自転車が駆けている。
強いて理由を探せば、午後の太陽と風が心地よい、それだけのこと。少年Aは背中越しに少女Bの息づかいと細い腕に包まれて、至福を感じている。
川の水は、ごうごうと音をたてて、後もどりできない不安を希望に変えて、太平洋をめざしている。それを横目に少年Aと少女Bはゆるやかな恋の逃避行。
季節は春を通過し、燃えるような夏の予感がそっと近づいている。激しい夏のストロボ光に焼かれて、くっきりとした影(遠い記憶)になるまえに、彼らが彼らである時間は限られていることに気づくまえに、少年Aと少女Bは恋を完成しなければならない。
遊歩道をこのまま進めば、海に辿りつくことはわかるが、それではつまらない。
彼らを束縛するのは、彼らの意志以外は不要である。だから、少年Aと少女Bは携帯電話を途中で投げ捨てた。恋を完成させる環境は、仮想ではなく現実世界にしか存在しない。

 なによりも、目の前の世界、裸足で感じる川の冷たさ、生い茂る草の柔らかい匂い、少女Bの小さな胸の膨らみ、見上げる青空はどこまでも高く、白い雲は自由奔放に芸術を楽しんでいる。

あの白い雲はどこから来て、どこに向かうのかな。
そう考えながら、少年Aは少女Bと口づけを交わした。

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悲しみの果て

 中国四川省で発生した未曾有の大地震、繰り返し報道されるたびに、そんなに大きい地震だったのかと驚くばかりであります。

かつてないほどの大地震、震源地の都市は壊滅し、想像を絶するほど多くの人命が失われています。そして運良く生存できても、家族、友達を失った悲しみが癒えることのない傷となり人々を苦しめています。

今年の後半、四川省からおよそ1500Km離れた天津に出張を予定していますが、何らかの影響が出るかなと考えながらも、今は早急な救援活動にて、ひとりでも多くの命を助けてほしいとせつに願います。

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心配

 東京高等裁判所は、公安調査庁の行き過ぎた通信傍受、然るべき手続きである裁判官から発付される傍受令状を待たずに実施した盗聴、尾行などの監視活動は違法であり、その事実認定及び仮想犯罪防止の名のもとに実行された尾行、電子メール閲覧、携帯電話の盗聴された国民すべてに謝罪すべきである、と裁定をくだした。
公安調査庁のトップである長官、時田正隆氏の形式的な対応、『事実関係を再調査し、然るべき対策を早急に実施する』との声明には何ら誠意を感じることができない。
プライヴァシーを侵害された一部の国民に対し、早急に遺憾の意を表すとともに時田氏の直筆の詫び状を送付すべきである。
以下は権力乱用に対し、法治国家に暮らす一市民のささやかな使命感による見本である。参考にされることを願う。
    
 石川薫 様
   
 謹んで申し上げます。
公安調査庁が過去三年間あなたのインターネットにおける活動及び実生活を監視してきたことを、われわれ一同がどれほど申しわけないと反省しているかは、想像すらできないでしょう。
責任は一部の仕事熱心な職員の活動とはいえ、管理すべきわたしの不徳の致すところであります。
神奈川県厚木市に暮らすあなたの叔母、後藤真由美様の体調不良に関してわれわれの見解を申し上げさせていただくのならば、一回の食事の量及び絶え間なく続く間食によるカロリーの過剰摂取、及び慢性的な運動不足が真因である、との結論に達しました。ご希望とあれば、職員をストーカーに扮装させてあからさまに尾行させ、適度な運動へと導くことも可能であります。ご検討お願いします。
学生時代からの友人、小林仁美様からの電子メール、優雅な欧州旅行に関して、いささかの誇張が含まれております。現地エージェントからの報告によりますと、英国、ヒースロー空港職員が熱心に忠告したのにもかかわらず、フォルクスワーゲンのタクシーに乗り、現金及びカウンターでサインすべきところまでサインを施したトラベラーズチェックすべてを強奪されています。特筆すべきはクレジットカードを奪わなかった点であり、まだ検挙されていない犯人でありますが、かつて紳士であったことが窺えます。そして残されたパスポートとクレジットカードで旅行を続行された小林仁美様のヴァイタリティには職員一同、感嘆の声をあげずにはいられませんでした。
あなたが参加されているSNS(Social Network Service)、zenigonのハンドルネームにて活動している男性に関しての情報でありますが、妻帯者にもかかわらず複数の女性と交際をしており、恵まれた環境に育ちながらも悲壮な過去を偽装しています。あなたの甘いロマンスに釘を刺すようで心苦しいのですが、彼はビジネス展開と称してあなたとの接触を希望しています。断固拒否されることが懸命かとわれわれ一同は判断します。
 違法な機密調査活動を提示することにより、すこしでもわれわれのの反省を感じていただけたのならば、本望であります。ご希望があれば他の情報も提示可能であります。
なんなりとわれわれに申しつけてください。
                                                                                                  
                                                  敬具                                                                                                                                                                                           
                                公安調査庁 長官 時田正隆
  
  
 <その2>
  
 得てして、母という響きには暖かくて、何もかも包んでくれるような、なんだろう、やさしさかな? そのような雰囲気に満ちている。
気づくと歓声が聞こえて、思わず振りかえると花畑、鮮やかな赤、桃色、黄色のチューリップ畑が拡がっています。
で、ぼくは捜すのです。

 母であるあなたを

 香しき花、春の匂いはしあわせの色で、どこもかしこも鮮やかな色彩、見上げる空はどこまでも透き通る蒼。そして風は南南東から吹いています。
で、ぼくは捜すのです。

 春であろうあなたを

 幼きころ、家族はずっと、ずっと一緒で永遠に続くものだと信じていました。でも、あなたがどこか知らない街へと行ってから、父もいなくなり、ぼくらは兄妹、ふたりぼっち、ちょっと寂しかったです。ですが僕も男ですので、妹の手前、そんなことは些細なできごと。
でも、ぼくらは心の中で捜すのです。

 母であるあなたを

 あなたは元気でしょうか? 

 それ以上、それ以下の言葉はみつかりません。

 でも、ちょっと心配なんです。

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心配

リンク: 母子殺害元少年の「理解不能」発言 「死刑制度認める、でも死刑になりたくない」 - 速報 ニュース:@nifty.

「社会の皆さまにもどうか、どうすれば犯罪の被害者も加害者も生まない社会をつくるのか、どうすればこういった死刑という残虐な、残酷な判決を下さないでいいような社会はできるのかということを考える契機にならなければ、私の妻と娘も、そして被告人も犬死だと思っています」

 いろんな出来事が発生し、そのことを知り、心がゆれて、悲しんだりしても、陽は東から昇り遙か高い雲の上を通過して西に沈んでいきます。

『祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり』

たくさんのニュース報道、いろんなことを考えながらも、ぼくは毎朝六時過ぎに起床して、朝ごはんを食べて、歯を磨き、車の中でFMラジオのスイッチを入れて出勤し、働いています。山口県で発生した悲劇は、ずっと心の中で石のようにかたまり、そしてあまりにも長い公判期間、何度も悲惨な記憶を辿る裁判制度、死刑制度に反対することは理解できるが、納得のできない弁護活動に憤りを感じていました。

もし、ぼくが、この悲惨な出来事の渦中に巻き込まれたのならば、正常に思考し、何がどうあるべきか、などと追求し続けることができるだろうか、と考えてしまいます。おそらく、日本の法律を超えた行動、ハンムラビ法典に記載された『目には目を』に従い、新たな騒動を引き起こしてしまうのではないか、と思います。

『社会の皆さまにもどうか、どうすれば犯罪の被害者も加害者も生まない社会をつくるのか、どうすればこういった死刑という残虐な、残酷な判決を下さないでいいような社会はできるのかということを考える契機にならなければ、私の妻と娘も、そして被告人も犬死だと思っています』 

渦中の本村さんの言葉を真摯に受け止めて、ぼくの行動規範に組み入れていきたいと思います。

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